〜君トノ出逢イハ、空色ニ〜

交換日記

ガチャ



バタンッ



「ただいまー。」



「あら奈央、おかえりなさい。」



そう言って微笑むこの女性は私の母親、綾瀬那美【アヤセナミ】。肩位のストレートの髪に優しいクリーム色の服、そしてエプロンという典型的な主婦である。



「もうすぐご飯だからね?」



「はぁーい。」



私は2階の自室へと急ぐ。


もちろん、今朝拾ったあの“不思議な”日記帳に今日あった事を書くためだ。



と言っても、毎日変わらない日々を過ごしているため……書く事は無いのだが。


(書く事が無いからなぁ………あ、詩を書いてみようかな。青空が表紙の日記帳に詩を書くのってなんかいいし。)



私は日記帳に日記ではなく詩を書く事にした。



だがこの日記帳の“不思議”はこの後に



理解する事になる───




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