空き瓶ロマンス
 


信也は、しきりに溜息を吐いていた。

「なんか先生、暗いね」

「てか、機嫌悪いでしょ絶対」

「いいから荷物を運べ」
 
あ、今日は土曜日なので、

倫子がいるという保証も無く、信也は諦める事にした。

本当なら、今すぐにでも自宅に押し掛けて、

攫いに行きたいような気分だった。




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