空き瓶ロマンス
言いながら、修は缶を再びぐいっと傾けた。
その飲みっぷりを、信也はふと疑問に思う。
「修、お前いくつになった?」
「二十歳です。
ちょっと前に誕生日来たから……」
ギリギリ、違法ではない。
しかし、修の飲み方からして、未成年のうちから飲んでいた事は明白だったが……。
「そうか。そういえば、ここまでどうやって来たんだ?
まさか、バイクじゃないだろうな」
「何言ってんの先生。
ちゃりんこに決まってんじゃないれすかぁ」
若干、呂律が回っていない。
「そうか。
でも今は、自転車でも飲酒運転扱いになるから、帰りは押して行けよ」
「泊まっちゃ駄目ですか?」
「駄目だ。
倫子が心配するだろう?」
「もーう、先生の意地悪ぅー……」
「……お前の為だろうが。
後で怒られても知らないぞ」
「もーう、先生の親切ぅー……」
おい、この酔っ払い。