空き瓶ロマンス
 


お天気ニュースやダイレクトメールの類は開いているけど、


信也さんからのメールは、あれから一通も開いていない。


電話にしてもそうだ。


この前など、放置するつもりだったのに、つい動揺して着信中に切ってしまった。


これでもう、さすがに『気が付きませんでした』は通用しないな……。
 

――なんてひどい、私。
 

それとも、充電器を紛失して確認出来なかった事にしてしまおうか……。




悪いことばかりが思い浮かぶ。


ああ、私は悪い子です。



 





放課後の集まりは、部室の掃除をいつにするかという話から始まった。


「そ、掃除……!」


「ここ……全部をですか?」


「当たり前だろーが」
 

チャーキーは、慄いている一年生に言い放った。


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