夏休みの勉強は『運命の出会い』

「あのっ「お腹すかない?」

「……え?」

人が決心した時に、この人何を言うの。

拍子抜けしたわたしをほっぽって、「喫茶店あるじゃん、昼ご飯食べない?」と微笑む平井くん。

「ーーっわたし、お金お小遣だから」
「だろうね、中2なら1000円くらい?」

わたしだってお金あるなら二つ返事で行くのに!!

「ばっ、馬鹿にしてない?」
「ふはは、懐かしいな。俺が腹減ったんだ」

やっぱりわたしのプンスカを無視して平井くんがクスクス笑う。


「一人で食べるの淋しいから付き合って、学校の話してくれたらお礼にお昼を奢るから」

モテるんだろうな、わたしでも分かった。平井くんって話し方に嫌みがない。

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