私達の関係
「……真琴!真琴どうしたの!しっかりして!」

なんだろう、泣きたくないのに……さっき泣いたばかりで涙なんか出ないはずなのに涙と雨が混じり私の頬を伝って流れ落ちる。

「真琴?」

「苺ちゃん……」

苺は呆れたように私の顔を見ていた。

「苺ちゃんどうしてこんなところに?」

「真琴こそ傘もささないでなにやってるのよ!……家近くだからおいで」

返事も聞かずに苺は私の腕を掴み走りだした。

苺は私の幼なじみで親友だ。

家は裕福で私にはとことん優しい苺。

そんな苺が大好きで昔から一緒にいた。

昔も苺とこんなことがあった。

「まいちゃ~ん!遊ぼ~!」

「……まことちゃん?」

インターホンから苺の声が聞こえてくる。

「まことちゃん、今から犬のお散歩行くんだけど……」

「まことも一緒に行っていい?」

あのころの私は無邪気で目をキラキラさせてたな……

私は苺と二人で楽しく散歩に行ったのだが……
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