年下の王様
健斗に隙を見せたら確実に潰される。



「そうだ、邪魔なんだよ。てめぇが」

「チッ…。陽菜連れて来てやった恩、忘れた?」

「お前に頼んでねぇから。お前の父ちゃんが監視役に陽菜を選んだだけだから。貸し作った気になってんじゃねぇよ」

「相変わらず憎たらしいね。昔とちっとも変わってないや」



お前もな!!



散々嫌がらせされた俺の身にもなれよ。



赤ちゃんの時だけはカワイイと思ってたけど。



少し知恵ついてからは笑顔の殺人鬼みてぇなヤツだろうが。



「じゃあな」

「行くなよぉ~…。斗和いなかったらひとりじゃん…」

「騙されねぇよ、俺は。もうデカいんだからワガママばっか言って…」

「寂しいのに…」



それは…なに顔だ?



マジで泣きそうじゃね?



「日本なんか来なきゃよかった…」

「おい、健斗…」

「僕、斗和に会いに来たのに…」



なんかマジっぽくて…。



やっぱり罪悪感。



はい、俺の負け。



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