年下の王様
本格的にヤバイと感じたけど、きっと陽菜だ…。



手探りで探し当てた携帯を開いて熱い指でボタンを押した。



「はい…」

「寝てた…よね?」

「おぉ…。平気だから話して?」

「声が聞きたくなって…。謝りたくて…」



グスッと涙声…。



なんて言ったらいいかわからなかった…。



頭が働かなくて…。



「斗和の存在の大きさ…実感してる…」

「ん…」

「あたしにこんなこと言う資格ないかもしれない…。だけど大好きなの…」



あぁ、満たされた…。



なんでもいい。



「キスくらい許してやるからもう泣くな…」

「ごめんっ…」

「ハァハァハァ…」

「斗和…?」

「わりぃ…。少し熱あんだ…。ちょっと無理しすぎたな…」

「大丈夫なの!?病院に行った!?あたし…最低だっ…」

「泣くなっつってんだろ…。もういいから…。なんでもいいから早く抱きしめてぇよ…」



泣いてたくせに、早めに電話を切られた。



体調を気遣われたんだろうな…。



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