年下の王様
宮家の朝の食卓は何気に揃う。



父ちゃんがコーヒー飲みながら新聞を読み、遊吾がいつまでもパンをかじってる。



俺は慌ただしく朝メシを食ってて、母ちゃんはキッチンで愛妻弁当製作中。



俺にはない弁当が父ちゃんにはある…。



宮家の格差だよな…。



だけど俺が悪くて弁当を作らなくなったから仕方ない…。



高校に入りたての時、母ちゃんの弁当にクレームを出した。



『キャベツばっかり食えねぇ!!』



って。



母ちゃん、キャベツ料理で大半を締めようとするから…。



そしたらこう言われた。



『だったら学食で食べなさいよ。毎日キャベツ料理に苦労してんのに』



だってさ。



だからさ、俺が言いたかったのは、キャベツ料理以外を入れろってことじゃん?



誰もキャベツのフルコースなんか求めてねぇわけさ。



なにを勘違いしたのか、それ以来作ってもらえなくなった。



まぁ母ちゃんらしい…。



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