家族ごっこ~want to become real from a fake~
ユウに聞こえないように、今度は私に訊ねてきた。
「もちろん。ユウ、嬉しそうだね。今日だけじゃなくてずっと居ればいいのに」
私も小さな声で返した。
「それは…」
言葉を濁したままユウと遊び始めた彼の後ろ姿が愛おしくて、今までの心細さが一気に溢れてきた。
泣きそうになったのを必死に堪えると
「ご飯食べよー」
と二人に声をかけた。