家族ごっこ~want to become real from a fake~
情けないほどに恥ずかしくてすぐにでも逃げ出してしまいたかった。
それでも身動きの取れる状態ではなかったので、今のこの現実から抜け出す事は出来なかった。
四月からリョウが保育園に通える事が決まり、私もパート程度の仕事が決まった。
ユウを送り出し、リョウを保育園に連れて行き、私は新しい仕事へと向かう。
今まではリョウと二人で一日中家の中にいる生活だったので持て余す時間は常に余計な事で頭がいっぱいだった。
前向きな事を考えられず、逃避する事ばかり考えていたのだ。