家族ごっこ~want to become real from a fake~


俺は次の日もまた施設へと向かった。
中へ入ると昨日と同じように子供たちを早くここから連れて帰りたい、という事を伝えた。

施設の人の応えは昨日と同じ。

里桜の鳴き声が聞こえてきた。

「今、泣いてますよね?少しでもいいので顔見せてください。自分の顔見せて安心させてあげたいんで。お願いします。」

「昨日もお伝えしました通り、何と言われてもどうする事も出来ないんです。申し訳ありませんが。」

「子供たちに聞いてもらえればわかります!お願いします」

何度も何度も頭を下げた。
気付くと俺の頬にも涙が零れていた。

里桜の鳴き声が耳から離れない。心臓にズキズキと痛みを伴って、脳裏は里桜の泣き顔が浮かんでいた。


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