夢の彼方
「YUNA」
名前の欄にもそれだけ。
生年月日も、生まれた場所も、身長、体重、スリーサイズ、家族構成―――
その全てが空白だったのだ。
「それは、うちの会社のタレントたちのプロフィール集だよ。テレビ局とか企業とか―――取引先には毎年配られてるもので、基本的には誰でも見られる。日本からだって欲しいと言われれば送ってるし。重要な営業資材だ。それを元に売り込むわけだからね。それがまさか、こんな状態だったなんて―――」
「―――知らなかった」
わたしの言葉に、レジーも頷き溜息をついた。
「ごめん、こんなことに今までマネージャーの俺が気付かないなんて―――。今まで営業なんてすることもなく仕事が来てたから、すっかり忘れてた」
レジーが忘れるなんて珍しい。
「これって、あとから修正できないの?」
「できるよ、もちろん。優奈のプロフィールも新しく作り直そうっていう話にはなってるんだけど―――」
何となく歯切れが悪いような―――
「どうしたの?」
「実は、日本ではすでに口コミで優奈のことが知れ渡ってて―――」
「へ?そうなの?」
名前の欄にもそれだけ。
生年月日も、生まれた場所も、身長、体重、スリーサイズ、家族構成―――
その全てが空白だったのだ。
「それは、うちの会社のタレントたちのプロフィール集だよ。テレビ局とか企業とか―――取引先には毎年配られてるもので、基本的には誰でも見られる。日本からだって欲しいと言われれば送ってるし。重要な営業資材だ。それを元に売り込むわけだからね。それがまさか、こんな状態だったなんて―――」
「―――知らなかった」
わたしの言葉に、レジーも頷き溜息をついた。
「ごめん、こんなことに今までマネージャーの俺が気付かないなんて―――。今まで営業なんてすることもなく仕事が来てたから、すっかり忘れてた」
レジーが忘れるなんて珍しい。
「これって、あとから修正できないの?」
「できるよ、もちろん。優奈のプロフィールも新しく作り直そうっていう話にはなってるんだけど―――」
何となく歯切れが悪いような―――
「どうしたの?」
「実は、日本ではすでに口コミで優奈のことが知れ渡ってて―――」
「へ?そうなの?」