禁断の恋
「留学??」
「きっと3年・・・長くて5年だ。」
「遠距離・・・」
「亜美はきっと耐えられないだろう。1年もすれば心も揺らぐだろう。」
顔色1つ変えずに
淡々と話す司。
「すれ違いだってある。絶対に。喧嘩だって今以上にする。」
「んなこと2人で乗り越えればっ・・・」
「亜美にそれができるか?!優輝のことがまだ残ってるはずだ。」
誰かが傍にいてやらないと
アイツは駄目んなる。
と話す司の目は
「お前・・・どうした??」
「え?」
「感情無いだろ??」
「んなことねぇよ」
初めてあんな目をみた。
表では優しく、明るく。
奥では冷たく、突き刺さるような瞳をしてる。
「これだけは言っておく。」
「何」
「俺はこれから亜美と離れるために冷たい態度を取る。そのあとの意味、分かるな??」
そんなことしたら・・・
亜美はまた・・・
「俺から身を引く。」
「出来るのかよ・・・そんなこと」
「してみせる。亜美のためにも。恩返しのためにも」
「じゃぁ亜美ちゃんは1人か?もう誰も守ってやれないのか??」
「・・・頼みがある。」