禁断の恋
「丁度病院行こうと思ってたら、オドオドしてる亜美ちゃん発見☆」
そんな笑顔で言わなくても・・・
「あ、オジサン!!ぶっ飛ばして!!」
『はいよ』
なんでこっちのタクシー選んだの??
「こっちのタクシーの運転手の方が若くて、ぶっ飛ばしてくれそうでしょ?」
『あっははは、姉ちゃん。面白いこと言うなぁ~』
「本音言っただけだもん」
脚を組み替えて
「あ、亜美ちゃんっ昨日司目覚ましたらしいね!遊からメール来たよ」
「え??」
昨日遊君にメールして
聞いたらまだ覚ましてないって・・・
「もしかして聞いてない?!」
「え、ううん、聞いたよ!」
「よかったね!司!」
「うんっ」
なんでわたしだけに
嘘をついたの??
なんで姫香ちゃんには
覚ましたって本当のことを教えたの??
遊君、わたしのこと嫌いなの??
「遊ったらそろそろ退院してもいいのに。病院の方が居心地いいとか言って、看護婦さんに色目使ってるんだよ!!ありえない!!」
「ははは、遊君だったらやりそぉ」
「もぉ!亜美ちゃんったら!」
「ごめん、ごめんっ」
「今日逢ったら、傷口殴ってやるんだから!!」
拳を握って殴る気満々の姫香ちゃん。
遊君。
どんまいっ。