禁断の恋

「着いた!!お金はわたしが払うよ」

「え、亜美ちゃん。いいよいいよ。」

「もともとわたしだけで来る予定だったし。」

「え、亜美ちゃ・・・」

「オジサン、これでお願い。」

『姉ちゃん。これっ・・・受け取れないよ』


わたしが差し出したのは

一万円札。


「いいの、貰って」

『でもなっ・・・』

「送ってきてくれてありがとう!!」


病院の入り口目指して走った。

誰の声も聞こえない。

司に会いたい。


「会いたいよっ・・・」


歩いていた看護婦さんに

司の場所を聞いた。


『305号室ですよ』


笑顔で答えてくれた。


「ありがとうございます。」


笑顔で言葉を返す。

早く・・・

会いたいっ・・・









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