禁断の恋
「彼・・・入院してて・・・」
『名前は?』
「え・・・す、須田翔・・・」
『翔?!?!?!?!?!』
耳・・・痛い・・・
知り合いなのかな??
『なんで翔知ってんの?!』
「さっき泣いてるところ・・・助けてもらって・・・」
助けてもらったって言えるのかな??
『翔が・・・助けた?』
『初めてじゃね?』
「あ、あの・・・翔はいつも何を読んでっ」
『着いて来な』
結構いい人たちかも・・・
見た目は・・・ちょっと怖いけど。
『これ』
「ありがとうっ」
『翔が助ける理由分かったわ』
『俺も』
そんな言葉を無視して会計を済ませる。
「ありがとう。わたし帰りますね」
礼をして店内を出る。
「今日は・・・1人かぁ・・・」
司もいない。
誰も・・・いない・・・
「怖いな・・・誰も来ないよね?」
誰か来たらどうしよぉ・・・
居留守?!
・・・駄目だよね。