禁断の恋
「早く着替えよう」
黒いスウェットを引っ張り出し
着替えて下に下りる。
「あ、司。サラダ出来ちゃった♪運んでくれる??」
「おお」
いつも以上に野菜の種類が多くなってるサラダ。
なぁ姉貴。
なんで姉貴はそんなに明るく接することができる??
辛いんだろ??
だから酒の力借りてぶっ飛ばそうとしてんだろ??
料理にこんな手かけなくてもいいのに。
なんでそんな楽しそうにいれるんだよ・・・
「ねぇ司、味見してくれる~??」
「ん」
肉じゃがを作ってくれていた。
「司好きでしょー??」
「ん・・・」
いつもと味が少し違っていた。
いつもより少しだけ少しだけ
味が濃くなっていた。
「ほら、出来たから食べよ!!」
「おお」
毎回食事は姉貴が作る。
家事は全て姉貴担当。
俺もたまに手伝うけど。
俺等の親は共働き。
会社を持っているから。
親父は社長。ババァはその部下。
会社はここと離れたところにあって
親父とババァは2人でマンションの一部屋を借り
そこに住んでいる。