禁断の恋

金はいつも仕送りされてくる。

だから金には一切困ったことなどはない。

足りなくなったら予備として

貯金されてる金から引き出せばいい。

俺等のことを

気にかけてくれてるようには見えるが

電話一本もしてこない。

手紙さえもくれない。

姉貴と俺の誕生日の日にだけ

電話を入れ、プレゼントを贈ってくる。

ただそれだけ。

ただそれしか出来ない俺等の親。

無責任な親。


「司??」

「ん??」

「顔暗いよ・・・料理美味しくない・・・??」

「んな訳ねぇよ。いろいろ考えてただけ」

「いろいろってぇ??」

「内緒~」

「ええっいつから秘密ごとするようになっちゃったのぉ??」


いつもと喋り方が甘く溶けてしまいそうな

姉貴の目はトロンとしていた。

もしかして姉貴って

酒弱いんじゃね??


「つかさ、姉貴もう酔った??」

「酔ってるわけないでしょぉ~~っ全然っ大丈夫ですよ~~っ」


絶対酔ってるとしか言えない。

もう限界じゃね??










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