禁断の恋
「別れなきゃ姉貴と縁切るから」
冷たい言葉が冷たい声と共に
わたしの冷めた心に突き刺さって
心にヒビが入った。
「縁を切るなんて・・・言わないで・・・」
司と離れたくない。
でも優輝といなきゃ司といれない。
優輝のほうを取れば
司は離れていく。
司をいても優輝にあのことをバラされ
どっちにしろ一緒にいれないくなる。
なんて不運なんだろう。
なんて不幸な人間なんだろう。
なんて欲張りなんだろう。
「姉貴今すぐだ。今すぐ別れろ、電話しろ」
その言葉がわたしの脳を痺れさせる。
でも優輝の声で
『バラした司どうなるんだろうな』
そんな優輝の脅しが聞こえた。
どっちにしろ離れなきゃいけない。
だったら・・・
「優輝とも別れる。でも司ともバイバイする」
自分から消えるしかない。