SKY-blue spring
あ-汰
あ-汰。


うちは、
正直言って頭は良い。
レベルの低い学校といわれる学校だけど
まぁそこでのテストは半分以上うちが1位を占めてる。

小学校、いや幼稚園、もっと前から読書が好きで、
文学を読みあさってきた。
漫画は、家には3冊しかない。
1か月前の中間テストの際に買ってもらったもの2冊、
1週間ほど前に、親の目を盗んで買ったもの。

そう、うちは親が厳しくて、
門限は6:00
朝は5:50に起きて7:00まで勉強
家に帰ってきたら
8:00~寝るまで勉強
自由時間は、親曰く
『土曜日の午後遊んでるんだから!!』

行って良い場所も限られる。
ゲーセン・カラオケは×。
ゲーセンの中にプリ機があることに
気づいてないからまだいい方。


そして、部活が大好き。
弦楽部に入ったうちは、
家から抜けて初めて入った大きな世界に
はじめは圧倒されてばかりだった。
尊敬する先輩に出会い
素晴らしい(適当人間だけど)先生にも出会い
大切な友達が出来、
弦楽部という居場所ができたことが
何よりの喜び

そしてその部活で、うちは
『企画長』
という役職をやっている
憧れの先輩がやってきた仕事
自分で言うのもなんだが
弦楽部はほとんど企画長に頼りっきりの部活
本当に大変な役職だ。

でも、自分にこんな素晴らしい居場所をくれた
弦楽部に恩返しがしたいから
どんな困難も抜けて、
立ち向かっていきたい。


学校生活では、
嫌われ者。
男子からは、確実に避けられてる。
知らないふりしてるけど、
分かってるんだよ。
女子も、仲のいいつもりだけど
きっと不満はたまってるはず。

でもうちにはそのくらいがちょうどいい

うぬぼれないですむ。


それから、もうひとつ

うちには、大切な人がいる。
横浜に。
親友と、それから彼氏
いつも相談に乗ってくれる
第2の家族。
でもこの第2の家族のことも
親には秘密。

血相変えて飛んでくるに決まってるから。



最後に、
うちは、主人公。





< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop