さよならLetter

手紙の真相


「まさかこんなに早く結婚するなんて思わなかったな」


スーツ姿の幹太が『新郎控え室』にいるボクに向かって言った。


「まぁ・・・デキ婚だからな」


タバコに火をつけてボクは言った。

ルウコの目の前では吸えない。「タバコはベランダよ!」そう言われるし。


「オレらまだ22だぞ?よく決めたよな」


幹太は浪人したからまだ大学生。

ミサともまだ付き合っている。そのミサは明日香と2人でルウコのウエディングドレス姿を見に行っている。


「別に年齢なんて関係ねーよ。子供が出来た、それはオレもルウコも望んでいたからな。子作りしてたワケじゃねーけどさ」


「ルウコちゃんの体調はどうなんだ?妊娠して大丈夫なのか?」


「うん・・・、前みたいにキツイ薬は飲めないから貧血の発作はたまにあるけど大丈夫だよ。医者も特に問題はないって言ってたからな」


ボクがタバコをもみ消すと、ドアが開いて「準備お願いします」と声をかけられた。


「あ」と幹太が言った。


「え?」


「結婚おめでとう!」


ボクと幹太は腕をガシっと絡ませた。
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