紙ヒコーキ~君に届け
風に導かれ


「よし、SHR始めるぞ」


担任のやっさん、もとい保田が終わりのHRを始める

やっと、長い1日が終わった。
疲れがどっと来る

それにも構わず俺は配られたプリントを折る。

そして出来たのは俺の大好きな紙飛行機

たかが紙のくせに、大きな空を飛んで行く
俺に小さな希望を与えてくれる

紙飛行機は俺の小さな希望だ。

担任の話なんか聞く気にもならない。

俺は窓から空に向かって小さな希望を投げた。

それは地平線に向かって優雅に飛んで行く。

羨ましいな
こんな自由な空を飛べるなんて

俺も紙飛行機になれたら良いな

自由になれたら良いな


「よぉし、今日は終わるぞ~。気を付けて帰りな」


やっさんは早足に教室を出ていってしまった
…ったく、面倒くさがりな担任だよな


俺は天宮 流星
かな読みすると
あまみや、ながれ
ちなみに17歳
ろくでなしの不良?だと思う…
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