い ち ご み る く
「別に。何もときめきません。
あなたみたいな
チャラい男に言われても。」


わざとキツく言ってやった。



「・・・・・・・顔は真っ赤だったけどな。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」
痛いところをつかれ
黙り込んでしまったあたし。


「図星だろ。」

そういって笑う彼の無邪気な顔を見て
不覚にも
「カッコいい」なんて思ってしまう。


「まぁ。どうでも良いけど。」

そう言うと森山憐は
反省室にあったソファに横になり

寝息をたてはじめた。
< 10 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop