line
見た目的には悪くないけど、味は美奈が美味しいって言ってたから私からは保証出来ない。
『(…多分)大丈夫だよ!食べてみな!』
「ふふぅにおいひいよ(普通に美味しいよ)」
「お前は味音痴だから保証出来ねーだろ!」
確かに楓は味音痴だから、美味しいと言っていても怖い。
チョコたこ焼きを再び見つめた灰希は、息をのんで決心してから、パクリと一口で口の中に入れた。
『…ど、どう?』
何もコメントせずに無言でチョコたこ焼きを食べる灰希。
何も言わないって事は、やっぱり不味いとか…!?
口の中の物をゴクリと飲んでから口を開いた。
「…うっめぇー!!」
『え?』
「チョコが半どろけでうまいし!!」
よっぽど美味しかったのか、お皿に置いてある焼きたてチョコたこ焼きをパクパクと食べていく。
しかも、隣のお皿にある普通のたこ焼きを無視して。
「お前、食わないの?」
『さっきご飯食べたから大丈夫だよ』
「じゃあ、僕達二人で食べちゃうからね」
二人してお笑いを見ながら両方のたこ焼きを食べていった。
私がチョコたこ焼きを食べた事が無いって事は、二人には内緒にしておこう。
毒味したってどやされちゃうしね。