幸せのQuintet
そう言うと城戸くんは、はぁ~とため息をついて「言うなって言ったのに…」と小さい声で呟いた。
もしかして聞いちゃいけなかったのかな…?
少し不安そうに見てたら城戸くんが私のほうを見た。
「…恋美がすごく泣きそうな顔してたから。俺より歩のほうが恋美の気持ちがわかると思ってさ」
城戸くんは頬をかいた。
城戸くん…
私は城戸くんの言葉で胸の中が暖かくなった。
「ありがとう!城戸くん」
私はニコッと笑った。