幸せのQuintet
私はただその光景を見ているしか出来なかった。
「一体何が…」
城戸くんたちは何もしていない。
一瞬、何が起こったかわからない。
「--女の子1人襲うなんて…最低な根性ね」
涼しい声が城戸くん達の後ろから聞こえた。
「あっ、歩ちゃん!?」
よく見たら歩ちゃんと有吾くんが立っていた。
歩ちゃんは冷たい目で男達を見下げている。
「歩…ちゃん?」
恐る恐る声をかけてみると歩ちゃんの顔がパッと上がった。