幸せのQuintet
「綺麗…」
いろんな道具が並んでいる。
これだけカラフルだと壮観だよ。
「はい、どうぞ!」
驚く私の背中を押して歩ちゃんは私を座らせた。
「歩ちゃん、メイクも出来るの?」
「まぁね♪」
歩ちゃんはテキパキと準備をしていく。
私はスッと目を閉じた。
普段、あまりメイクをしないから不思議な感覚がする。
こんな格好もだし、今日だけでも新しいことだらけ。
「――恋美。目開けて」
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