幸せのQuintet


だけど和香ちゃんの言葉が頭から離れない。



「うん……大丈夫…」


でも今はバンドの練習中だから私は無理やり笑顔を作った。



「…よし!一旦、休憩にしようぜ~」


大貴くんが伸びながら言った。



「じゃあ私、トイレに行ってくる」


そう言って私は教室から出た。



みんなに気遣わせちゃったかな…



鏡を見るとまだ目が腫れていた。


昨日、頑張って冷やしたのに…



「和香ちゃん…」



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