幸せのQuintet
昨日の夜、メールしてみようかと思ったけど『キライ』って言われるのが怖くて出来なかった。
「もう…嫌だ…」
私はしゃがみこんだ。
私、今まで和香ちゃんに頼りすぎだったんだ。
だけど…和香ちゃんは私を助けてくれて、それに甘えてた。
もう…前みたいに和香ちゃんと話せないのかな…
“キィー”
ドアの開く音がして顔をあげた。
「れ~み」
そこにはほほ笑んでいる歩ちゃんがいた。
「歩ちゃん…?」