あの日に帰りたい〜第二部〜
「やっぱり戻ってきたのね。」そこには、私より先にこの世界へタイムスリップしてきた女がいた。「あなたは戻ってくると思っていたわ。」「なんでそう思った?」私は、少し不愉快な口調で聞いた。「だって、帰る理由がイマイチ釈然としなかったからね。本当は好きだった女の子にひどい形でフラれたんじゃないの?」図星だった。しかし、小憎らしい女だった。


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