あの日に帰りたい〜第二部〜
故郷の海は台風シーズン前で穏やかな海だった。私は潮の匂いを一身に浴びて、いい気分で遊歩道を歩いた。この世界が私の経験した過去と同じような感じならば、忌まわしい思い出たっぷりの高校2年の修学旅行が秋にあるはずだった。私は憂鬱な気持ちになった。
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