あの日に帰りたい〜第二部〜
その夜22時過ぎに、再びのぶひでから電話があった。「ちーがミーコに電話して、ようやく事情がわかったぞ。」「何だって?」若い私は、気持ちをはやらせて聞いた。「どうも、急用で親戚の家に行っていて、約束の時間には行けなかったらしい。」「ふーん。」白々しい理由だった。
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