好きすぎた、たぶん。


「ごめんね、今日学校あるのに。」


「いえ、全然大丈夫です!!私こそすいません、送ってもらっちゃって。」



文化祭翌日、俺は結局今日詩織ちゃんが学校休みじゃないことわかってたけど、家に泊めてしまった。



朝起きて飯食って風呂入れて。



そんで今学校近くまで車で送ってきたとこ。



さすがに学校前までは送ってあげられないから。



学校から少しだけ離れた人気のないとこまでだけど。



「あの、可威さん。」


「ごめん、あの、昨日言ったこと特に気にしないでいいから。」


「……でも私…」


「いいのいいの、ごめんね、変なこと言って。」



昨日あれから、俺は何も文化祭のことについては触れなかった。



俺が寂しいと感じたこと、詩織ちゃんが気にしてるのは分かってたけど、それ以上は話したくなくて。



自分でも、そんな風に感じた自分がなんか照れくさくなってきて。



どうしちゃったの?俺みたいなさ。



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