好きすぎた、たぶん。


「じゃあまずソファに座ってもらって、上から花散らすので。ポーズとかはKAIさんに任せます。」


「あ、はい。とりあえずソファに座ってってことっすよね。」


「ソファに座って数枚まず撮って、とりあえず全体的に幻想的というか非現実的な感じなので、そっからはKAIさんの感じでお願いします。」


「わかりました。」



今日は雑誌取材。



一応女性ファッション誌の部類なんだけど、どっちかっていうと写真重視みたいな感じの雑誌。



全部の写真をさ、1人の写真家さんが撮ってて。



雰囲気とかその写真のテーマとかさ、全部その人が決めて、それに合わせた服着て。



俺はその雑誌知らなかったんだけど、基本今までその雑誌に出てきたのは女の人なんだって。



モデルさんとか、女優さんとか。



なんかその雑誌的には男性初らしく、それが俺らなんだって。



雑誌は確かに俺は知らなかったけど、その写真家さんは知ってるしさ。



かなり有名な人だし。



有難いけどさ、「え、俺らでいいの?」って最初話聞いた時、全員で言っちゃった。



まぁいいから、オファー来るんだけど。



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