先生と夏休み
『じゃぁ、また日程伝えるから』
「…はい」
『頑張ろうな』
そう言って先生は
あたしの頭をクシャクシャってやって去った行った
不覚にも少しドキドキした
「美桜、なんだったの?」
「あたし赤点で補習らしい」
「うっわ最悪じゃん…」
確かに最悪だけど
あの点数じゃぁね…
「しかも、あたし一人なんだよ?
みんななんで赤点じゃないわけ?」
「美桜は知らないだろうけど
左之先生の授業分かりやすいし
女子は先生に褒められたくて頑張るからね、相乗効果ってやつだわきっと」
そういうことかぁ…
どおりで男女共に好かれるわけだ…