君泣、我亡く
私がボーっと天井を見つめているとノックがした
そうかここは部屋なのだと分かった
『失礼しまーす。さくらさん調子はどうかな?』
さくらさんって誰?
この人は看護婦さんかな
てかさくらって誰か気になったのでついつい問いかけてしまった
『えっ?さくらって?』
『先生やっぱり駄目みたいですね』
ドアからまた部屋の中に今度は男の人が入ってきた
えっ?てか駄目って何が
頭が少し混乱していた
ただなぜか胃に嫌なお燗が走った