君泣、我亡く


私がボーっと天井を見つめているとノックがした


そうかここは部屋なのだと分かった





『失礼しまーす。さくらさん調子はどうかな?』
           さくらさんって誰?

                      この人は看護婦さんかな
                      てかさくらって誰か気になったのでついつい問いかけてしまった


           『えっ?さくらって?』

           『先生やっぱり駄目みたいですね』

           ドアからまた部屋の中に今度は男の人が入ってきた


           えっ?てか駄目って何が
           頭が少し混乱していた

           ただなぜか胃に嫌なお燗が走った

< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop