眠る心
「私は、しき先生が好き」

繭子は凪子の気持ちを
全て受け止める。

「なっちゃん

 退院後は
 シキ先生と一緒に
 暮らしなさい
   
 今のなっちゃんの
 気持ちに
 素直になっていいよ
   
 しゅうちゃんも
 それを望んでる」

繭ちゃんから、柊雨さんが
私の紫季先生へ対する思いを
知って、自分は身を引くと
決めたと知った時

私は、柊雨さんの私に対する
深い愛情を知る。

「本当にいいの・・・?」

繭子は、大きく一度頷いた。

「ありがとう」

私の頬を涙が流れた・・・

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