眠る心
俺は、夢の中で叫ぶ。
   
『どうして
 俺の大切な人ばかりを
 連れて行ってしまうのか』
  
俺は目を覚まし、腕の中で
幸せそうに眠る彼女の姿に
安心するのと同時に
臆病な俺自身の心に
押し潰れそうになる。

こんな俺でいいのだろうか?
  
君を幸せにできる奴は
他にいる。

彼女を失いたく無い

誰にも渡したく無い

彼女を自分だけの者に
したい・・・
 
そう強く思うのと同時に

彼女を束縛してはいけない
   
彼女に深入りしてはいけない
  
自分が傷つかない為に・・・
 
俺は目覚めた、なぎに
こう告げていた。

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