眠る心
「俺の他にも
 つきあってみた方がいい」

なぎの顔が、悲痛に歪む。

さっきまで幸せに満ちていた
部屋に暗く重い空気が流れる
   
なぎは、俺の言葉の意味を
知りたいと言った。
 
「私が他の人と
 こういう関係になっても
 あなたは、いいの?」
  
なぎは、今にも泣き出しそう
な顔で俺に問いかけた。
 
「俺以外の奴とも
 付き合ってみて
 
 それでも俺が良ければ
 ずっと俺の傍に居て」
  
「そんなの変だよ、おかしいよ
 しゅうちゃんと
 ずっと一緒にいたいと
 思ったから、私・・・」

なぎが詰まらせた声は
泣き声に変わる。
 
「私の事が、遊びなら
 そう言ってくれれば
 いいのに・・・」
   
なぎは、急いで洋服を着る。
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