眠る心
私は、貴方の冷たい手を
握り返した。

不安な瞳で、貴方は私を
見つめる。

繭ちゃんが、鞄を持って
部屋を出て行くのが
分かった。

閉まるドア・・・

「しゅうちゃん

 私は、ずっと貴方の

 この手に触れていたい

 貴方を愛しているから」

貴方と、私が

育んできた愛は

恋とは違う・・・

私は、貴方と誓った未来に

夢を見る。

私を抱きしめる、貴方の
耳元で、私は囁いた。

「もう二度と

 貴方を忘れたりしない」
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