眠る心
退院の知らせを聞いて
ツアーから戻った柊雨は
急いで病院へと向かう。

手には、お見舞いの
チョコレートケーキを
持って・・・

柊雨と司が凪子の病室の前
まで来たら、紫季先生と
楽しそうに話す凪子の声が
聞こえる。
  
高らかに笑う、凪子の元気な声
に喜ぶ二人は顔を見合わせる。
  
ドアに手をかざす司。

「なぎちゃん、一緒に
 暮らす事考えてくれた?」

ドアを開けようとする
司の手を止め首を振る柊雨。

「しき先生のお気持ちは
 とてもうれしいです
   
 だけど
 一緒には暮らせません」

柊雨をこれ以上傷つけて
悲しませてはいけない事を
自分にいい聞かせながら
凪子は、話を続ける。


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