眠る心
私は、ほんのわずかでも
柊雨さんの気持ちを考える
事も無く

退院後の紫季先生との
新しい生活を夢見ていた。
   
私は
『なんてヒドい人間』なのだ。

深い海の中、誰かに
足を引きずられるかのように
私は、自己嫌悪に落ち入る。

これ以上、彼を
    
柊雨さんを傷つけてしまっても
いいのだろうか?

貴方は、もうすぐ
ここへ訪れる。

ごめんね・・・

私は、一番大切な貴方を
傷つけてしまう。

愛する人を傷つける・・・

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