私の王子様☆
「幸せそうだね!」

私は先生に言う。

「あぁ」

先生は短い返事だけをした。

「西田、今暇か?」

「えっ?うん。もう見たい本読んだし・・・」

「見せたいのあるからこい」

先生に言われたのでついていった。

なんだろ?

先生は教室に入った。

なんで教室?

「ほら!」

先生は後ろの棚から袋を出した。

何?

これ?

ふわふわしてる・・・

「帰ってからみろよ」

「うん。有難う!先生」

先生はニコッと笑った。

カッコいい・・・

もうドキドキが止まんない!

「じゃあ、俺はこれで」

先生は教室を出た。

「あっ!ヒロ!」

あ・・・

いっちゃった・・・

学校でヒロっていっちゃった・・・

「?」

先生は振り向く。

「芽依?」

先生は私の顔を覗き込む。

か、顔が近い!

「なんでも・・・ない・・・」

クスッ

先生は笑った。

「お前顔真っ赤」

そういわれ顔を触った。

あつい・・・

なに顔真っ赤になってんのよ!

私・・・
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