私の王子様☆
相変わらず声がでかい。

2人が一斉声を出すと鼓膜が破れる・・・

まぁこの事は絶対に本人達には言えないけど。

「多分玄関に置き忘れたんだと思う・・・」

そういえば、確か学校行くときに手に持ってたような・・・

「あらら・・・市野に言ったの?」

「ううん。来たら言うよ」

しかし市野先生は一向に来ない。

教室がざわざわし始める。

なんでかな?

さっき図書室で市野先生を見たけど・・・

あっ!もしかして!

「ねー!皆!国語係誰か分かる?」

「えっと・・・国語係は・・・真央じゃなかったけ?」

「そうだよ」

真央が言う。

「真央!先生を手伝ってきてあげて?資料いっぱい持ってたからきっと大変だよ。図書室にいたから今すぐいける?」

すると真央は分かった!と言い図書室に行った。

でもどうしよ・・・

俳句のプリント忘れるなんて!

せっかく苦労して書いたのに・・・

でも自分が悪いからいいや・・・

ガラッ

10分して市野先生が来た。

「皆待たせて御免ね!真央ちゃんありがと」

市野先生は真央にお礼を言った。

そして授業が始まった。

市野先生にプリントを忘れた事を言ったら

「今日は使わないから大丈夫!」

と言った。

よし・・・

今度から気をつけよ!

「芽依。ここ教えて」

後ろの花が言う。

安藤花。

安藤真央の双子。

「いいよ~」

私は花に分からないところを教えた。

花は理解したみたいですぐに答えを当てた。

そして私もプリントに取り組んだ。
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