キミの名を呼びたい ~Mirror~


「桃乃!


 起きてるなら
 早くご飯食べちゃいなさい。


 今日から和真くんが
 迎えに来てくれるって
 沙耶さんが言ってたわ。」




「そうなの!?

 ならそっちこそ早く言ってよ」



「あれ??

 昨日言ったはずだけど。」





どうしよう??
この状態はかなりまずい。


伯秀館に入ってからキミは友達と登校するようになった。



と言う事は…
今日も友達と来るだろう。


一人で来るならまだ良いとしても入学早々、本当の私が他人にばれるのは避けなくては。




私はあの日から自分を誰にも見せないと決めたから。




でもさすがに幼なじみは昔の私を知ってるからごまかしようがなかったけど…









< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop