甘い声で囁いて
どうして涙が出てくるんだろう。
どうして..あたし..
「とにかく、帰ろう」
美羽ちゃんに肩を抱かれながら学校を後にした。
ふらふらする中、なんとか家に着く。
中に入ると誰もいなくて。
それが少しだけあたしを安心させた。
「お兄さん、帰って来るまでいるから、大丈夫よ」
そう言ってソファにあたしを座らせる。
「ありがとう、美羽ちゃん」
そうお礼を言うと、何言ってんのよと軽くごつかれた。
「声優さんも仕事みたいね」
「あ、うん」