甘い声で囁いて
オタク少女の出会い
放課後。
嫌がるあたしを引っ張りながら
美羽ちゃんに連れてこられたいつものファミレス。
パフェを注文すると、すぐにため息をついた。
「さて、これからどうしようかしら」
「そんな事言われても..。美羽ちゃんも酷いよ!
あたしならいつもここに“響くん”連れてるし。
いつだって会わせられたのに」
ポケットの中から出した小さなイラストカードを眺めると
一気に気持ちが落ち着く。
やっぱりあたしの響くんは最高だよ。
ほっと一息ついてるあたしに美羽ちゃんが大声を上げた。
「ちっがーーーーーう!!そうじゃないそうじゃない!!」
「あぁちょっと!」