甘い声で囁いて
からかわれたのがムカついて
でも顔真っ赤なのもムカついて
もう何もかもムカついて
「がぶっ!!」
「いってーーーー!!!」
持てる力を全部出し切ってヤツの腕に噛みついた。
慌てて掴んでいた腕を離すと噛まれた場所を撫でながらあたしを睨む。
「お前なぁ!何も噛む事ないだろうが!」
「だ、だだだって、あなたが悪いのです、あたしにき、きキスなんてするから」
「悪いって、単なるお礼だろ?」
「お礼をき、キスでするなんて誰が言いました?お礼は
キスにしなさいと神様が決めたのですか?」