雪の降る夜に...
5年になって,クラス替えがあった…。
そう…。これが,不幸の前兆…。
あたしは,5年1組だった。そう…不幸が始まる,5年1組…。
たまたま近くの席になった,『矢沢拓。』第一印象は,女みたいな整った顔と話やすそうな性格…。
でも,印象とは裏腹に中身はまるで別人。
初めて交わした言葉…今でも忘れないあの一言。
それは,クラスに馴染み始めたある日の帰りの会の事…。
拓のランドセルに付いていた,御神籤のキーホルダーを見つけたあたしは,「この御神籤,やってもいい?」と初めて拓に話し掛けた…。正直,話して見たかったのもあった…。「いいよ。」
良いって言ってくれた,拓に少々戸惑いながらも御神籤を縦に振るあたし。
なかなか,出てこない御神籤の結果にいらいらし始めてたあたしは,「これ,出ないんだけど。」と拓に,問い掛けたところ,拓はいきなり態度を変えてあたしに言った…。
「お前のやり方がおかしんじゃねーの?壊してんなよっ!」
えっ…?
た…拓…?
怒鳴るように言われたあたしは,びっくりして自分の席に急いで戻った。
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枯れた瞳。
凜憂/著

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-枯れた瞳。 君を失って,あたしはあたしの中にあるありったけの涙を流した...。 そして,泣き腫らしたあたしの瞳は,枯れた木のように涙を失った。 ...今になって,ようやく分かった....。 こんなにも,君を好きだったんだ...。 もう,遅い...。 今でも,ずっと君が好きなのに...。 だけど,君には届かない。 あたしの枯れた瞳だけが知っている...あたしの本当のキモチ... -変わり行く季節...。過ぎていく年月...。 ...だけど僕の気持ちは永遠に変わらない...。そう。ずっとずっと,君を想い,永遠に愛し続ける...。 たとえ君が,誰を想っていようとも...

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